runtime, typescript, backend
Deno 2.0正式版:TypeScriptネイティブランタイムの完成形
Deno 2.0がついに正式リリース。npm互換性とパフォーマンス改善で、実用性が大幅に向上しました。
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Deno 2.0の新機能と実践
Deno 2.0の正式リリースにより、TypeScriptネイティブランタイムが成熟しました。本記事では、実務で使える機能を中心に解説します。
npm互換性の完成
Deno 2.0では、npm互換性が大幅に改善されました。ほとんどのnpmパッケージがそのまま使用できます。
node_modulesの生成も不要で、パッケージは自動的にキャッシュされます。ディスク使用量が削減されます。
package.jsonもサポートされ、既存のNode.jsプロジェクトとの互換性が向上しました。
パフォーマンスの向上
HTTP/2サーバーのパフォーマンスが大幅に改善されました。ベンチマークでは、Node.jsを上回る性能を示しています。
起動時間も短縮され、CLIツールの開発に最適です。
また、V8エンジンの最新版を使用し、JavaScript実行速度も向上しています。
標準ライブラリの充実
標準ライブラリが大幅に拡充されました。ファイル操作、HTTP、暗号化など、多くの機能が標準で提供されます。
APIは安定版となり、後方互換性が保証されます。長期的なプロジェクトでも安心して使用できます。
また、ドキュメントも充実し、学習コストが低減されました。
セキュリティモデル
Denoの特徴的なセキュリティモデルが継承されています。ファイルアクセス、ネットワークアクセスなどは明示的な許可が必要です。
これにより、サードパーティモジュールの実行が安全になります。意図しないデータ漏洩やマルウェアのリスクが低減されます。
権限の細かい制御も可能で、最小権限の原則を実践できます。
Webフレームワークの充実
Fresh、Hono、Oakなど、Deno向けのWebフレームワークが充実してきました。本番環境での使用に耐える成熟度を持ちます。
特にFreshは、エッジでのSSRに最適化されており、超高速なWebアプリケーションを構築できます。
また、Astro、SvelteKitなどのメタフレームワークもDenoをサポートしています。
ビルトインツール
Denoには、フォーマッター、リンター、テストランナー、バンドラーが組み込まれています。追加のツールをインストールする必要がありません。
deno fmtコマンドでコードを自動整形できます。チーム内でのコードスタイルの統一が容易です。
deno lintでコード品質をチェックし、潜在的なバグを早期に発見できます。
TypeScriptの完全サポート
TypeScriptをトランスパイルなしで実行できます。.tsファイルを直接実行でき、開発体験が向上します。
型チェックも高速で、大規模プロジェクトでも快適に開発できます。
また、JSXもネイティブでサポートされ、Reactアプリケーションの開発が容易です。
エッジデプロイメント
Deno Deployにより、エッジでのアプリケーション実行が簡単になります。グローバルな配信ネットワークで、低レイテンシを実現します。
コールドスタートが非常に高速で、サーバーレス環境に最適です。
また、無料枠も充実しており、小規模プロジェクトでは費用がかかりません。
データベース統合
主要なデータベースクライアントがDenoをサポートしています。PostgreSQL、MySQL、MongoDBなどに接続できます。
Deno KVという組み込みのキーバリューストアも提供されます。シンプルなデータ永続化が容易です。
エッジ環境でも使用でき、グローバルな分散データベースとして機能します。
WebSocketとSSE
WebSocketとServer-Sent Eventsのサポートが充実しています。リアルタイム通信を簡単に実装できます。
標準APIを使用するため、追加のライブラリは不要です。
また、パフォーマンスも優れており、大量の同時接続にも対応できます。
移行ガイドライン
Node.jsからの移行は段階的に行えます。まず、新しいマイクロサービスをDenoで構築することから始めます。
既存のNode.jsアプリケーションも、徐々にDenoに移行できます。npm互換性により、多くのコードがそのまま動作します。
移行ツールやドキュメントも充実しており、スムーズな移行が可能です。